『シェルショック』稽古場。男5人が頭をつき合わせて…


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今回2本同時に稽古をしていると、それぞれの稽古場に個性があることがよく分かります。

前回からお伝えしている『シェルショック』の稽古場。

出演者は男性4人。文学座研究所出身の3人(東、板橋、救仁郷)と、D.R.P.の看板俳優の一人、松山。板橋もD.R.P.の看板俳優の一人です。芝居の特徴や共通言語がたくさんあるが、歩んできた道は少しずつ違います。

『シェルショック』主人公、ジャック・アーノルド少佐を演じるのは松山立(まつやま・りゅう)。明治大学文学部文学科演劇学専攻出身。2003年『くたばれハムレット』から『HAMLET』『心ならずも悲劇の人に』『渇き/霧』『ROBOT』『うかうか三十、ちょろちょろ四十』など多和田演出にはかかせない存在に。明瞭巧みな台詞術と、ストイックなキャラクターづくりが多くの舞台を名作に作り上げてきました。明治大学大学院在学中。この舞台の後、イギリスへ演劇留学に出ます。
松山氏
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アーノルドの旧友で軍医のロバート・ウェイン役は、文学座研修科出身の東正実(あづま・まさみ)。プロダクション・タンク所属。D.R.P.初登場。深みのある声と熱い演技が好評の彼が、まっすぐに親友を見つめる軍医を演じます。沈着冷静な医師の面と、親友を救おうとする熱い思いに葛藤する面を演じきるために、細かい動作にも工夫を凝らします。
ギャグが大好き。一日中あがりっぱなしの彼のテンションについていけるか!?
東氏
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戦場で負傷した一時帰還兵で、アーノルド少佐の師団中の部下だったハーバート・ロイルストン中尉は救仁郷将志(くにごう・まさし)。こちらもD.R.P.初登場です。文学座研修科出身。ワンダー・プロ所属。アーノルドを敬愛してやまない彼にとって、アーノルドに起こる「事件」は信じがたいものだった――。ひたすらまっすぐな青年将校は、戦場で何をみたのでしょうか。まっすぐな視線がそのまま演技になっていきます。稽古場写真の多くは彼の傑作です。
救仁郷氏
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そして『シェルショック』の舞台となるニューヨーク郊外の大学が持つクラブハウスを切り盛りするウェイターは、おなじみ板橋恭史(いたばし・ひさし)。文学座研究所出身。今年は春から毎月舞台に出演している状態の彼。D.R.P.でも多くの舞台に立っています。今回は出ずっぱりなのに数少ない台詞、という難しい役どころ。舞台の上に存在することの難しさをどうクリアしていくか。まさに舞台のアンサンブルをよりすばらしいものにすることは、「舞台の空気」たるウェイターの存在にかかっているともいえます。

板橋氏
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ダメだしが始まると演出を含めて5人の男が、本とペンを持って集まり、頭をつき合わせます。第一次世界大戦中のアメリカ軍を知ることは資料も少なめでなかなか難しく、稽古は共通言語を作ることから始まりました。しかし、友を思う気持ち、人を守る仕事に就く人間の葛藤、よろこび、苦しみは形は違えど現代に続く姿です。国も立場も時代も違っている同世代の若者たちを演じることを恐れてはいけない。身近な感覚こそ演じる鍵だと通し稽古、返し稽古を繰り返しています。