演劇製作体ドラマ・リーディング・プロジェクトのコンセプト
戯曲を手に船出しよう―。
その航海はあくまでも一冊の本が航海図です。
演劇という豊饒の海は、隔てるもののない自由な大海原ですが、その自由はともすれば目的を失い、無限にさまよう地獄と化すこともある。大海原に慣れたと思った瞬間から航海図を捨ててしまう。図面に穴が開くほど読み込んで、その示す方向の先に何があるか読み解く。その進路に散らばっている無数のことばや音を丁寧に拾い上げながら、耳をかたむけながら、前に進む。そして時にはこの航海図の欠点や、隠された秘密を見つけることもある。

 私たちはこの当たり前のことを、きちんとできる存在でいたい。

そして多くの人と、さまざまな形で、新天地を見つける航海をしたい、と思います。

そのためにはそのつど、船の形(=表現形式)も、船員(=スタッフ・キャスト)も最適なものを求めていかなければならない。

すべては本当の意味で「戯曲を読む」ことからはじめよう。

その意思表示として、いま、Drama Reading Projectと名づけたこの造船所(ドック)から船旅を始めます。


D.R.P.主宰 多和田真太良