あいにくの雨模様。
9月の稽古は本日最終日でした。


今日の稽古は、「さる」チームと「かぼす」チームのカラーの違いが目に見える形で現れた回だったように思います。本読み稽古ですから、耳に聞こえる形で、というべきでしょうか。

前回も書いたように、『高崎山殺人事件』では、アメフトのようにまったく違うメンバーで構成されるダブルキャストではなく、同じメンバーの中で異なる役を演じるわけです。

当然、キャストが変われば一人一人の人物像が変わるのですが、一番大事なのは実はそこではなく、キャストが入れ替わることによって、登場人物間の関係が変わってくるということです。


台詞は同じ、劇中の行動も同じ。それでも関係が変われば、ある場面は全く違う顔をのぞかせてきます。
さらに、台詞を話さなくてもその場にいる人物というのが舞台では頻出しますが、「その場にいる」人物が変われば、その場面を取り囲む環境がガラッと変わることを感じながらの本読み稽古となりました。

一人の変化は相手の変化となり、相手の変化はそのまた相手の変化を呼び、最後には場面の変化、さらには劇全体の変化へとつながっていきます。

数字では表すことのできないこの無限のパターン。
その中を漂いながら、迷いながら、ぎゅっと舞台に詰め込んでいきましょう。


来月からは、さらに微に入り細に入る稽古が展開していきます。