素敵なピアノ。稽古を見守る目たち。

「レイン、今の演奏を聴いたかい?」(アルジャノン)

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サイスタジオ大山へ演出家、舞台監督、照明家、ピアニストで劇場に下見と打ち合わせに行きました。

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劇場にあるピアノをピアニストが撮って来ました。なかなかお目にかかることの出来ないピアノだと思っていたら、「LEGNICA」のロゴ。ポーランド製だそうです。少しレトロな、雰囲気のよい音色がします。

稽古場ではピアノ、チェロと芝居の合わせが始まりました。

音楽は重要な要素の一つです。言葉では説明できないもの、空気、風、温度といったものを、実は音楽が担ってくれていると考えています。恋を語る二人の頬をなでるふっとそよぐ風、花のにおい。

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チェロの今林加笑さんは、これまでにもD.R.P.の作品に多数参加してくれています。芝居心のある力強くも深い音色は、今回も俳優の心強いパートナーです。

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今回は基となる曲はありますが、演出家としては、芝居に合わせてさまざまな表情の曲へとアレンジを繰り返し、一つの大きな変奏曲となるように構想しています。ピアニスト松崎千登世さんの編曲力に脱帽ですが、今林さんの経験によるアイデアが時に大きな発見につながることがあります。


稽古を見守るもう一つの目は、俳優の目と口元を凝視するプロンプター。
今回は二人の執事たちが、それぞれの出演しない幕を担当してくれています。

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俳優が台詞を忘れた瞬間にきっかけとなることばを的確に投げ、演技の続行を手助けします。しかし気をつけないと、ことばがつまった「?」となった瞬間なのか、演技による「間」なのか、きちんと瞬時で見極めなくてはいけません。よい俳優のプロンプターにつくことは、優れた演技を勉強するためには、もっとも役に立つ手段の一つです。

プロンプターには、そのほか、誤って覚えている台詞の訂正や、アクセントの間違いを抜き出して、後で確認してあげることも大切な仕事です。
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写真はお嬢様セシリー(吉田真唯子)に、丁寧に台詞を確認している執事メリマン(服部訓広)の図。。。

そんな人間模様を見つめるのは、花粉症でちょっと辛そうな演出家の目です。。。

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みんな、しっかり頼むよっ(祈)