いよいよ3月!

本番まで2週間。

稽古場に集まる道具たち。
そして、楽器たち。

俳優を支える「仲間」です。

稽古場日誌2/28-1


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いよいよ本番まで2週間になりました。

稽古場には日々仮の小道具から本番使用の小道具が集結してきます。

衣裳や小道具は、演出の意図に則って、俳優たちが思い思いのものを探し集めてくれます。

演劇の探し物の集め方が飛躍的に向上したのは、ケータイにカメラ機能がついたからではないでしょうか。サイズや色味、形状など直接捜しに行ったものと判断をするものがどんなに離れていてもある程度はコミュニケーションが取れる。これで質感が伝わればいいのに・・・。だれかそんな便利なものを発明してほしいものです。

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写真はセシリーが使用するバラを剪定するはさみ。セシリー役の吉田真唯子さんが、「全体バラ!っぽいお店」に引き寄せられて入って見つけた一品だそうです。かわいらしいですよね。

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イギリスの芝居なので、お茶のシーンが良く登場します。
ドイツによる空襲の間もお茶の時間を欠かさなかったとさえ言われるイギリス紳士のお茶。19世紀を再現することは難しいですが、みんなでイギリスの習慣を勉強して、さまざまな「似たような」道具を調達してきます。

「消えもの」と呼ばれる食べ物も、本物を使用する場合と、「そう見えそうな」ものを選ぶ場合があります。たとえば、ラスクのような食べ物を台詞を言いながら次々口にすれば、硬さで口に負担がかかりすぎたり、破片で口を傷つける危険があります。「サクッ」という音と、遠目からの見た目の二つから、意外なものを使用することになりそうです。お楽しみに。

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ベルやシガレットケースなど物語の鍵になりそうな道具は特に慎重に選びます。

またそれに合わせて、現実には存在しない道具、例えば登場人物の名刺や手紙などは、より自然に見えるように造ります。これを「造りもの」といいます。

道具は俳優を助けてくれる心強い「相手役」なのです。